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心身に溜まった世の中の嫌な毒をデトックスしましょう。


by jinsei-detox

ロブ・マーシャルは素晴らしい

連休に体の休養を兼ねてのんびりとすることにした。というのも金曜日に高熱を出して久々に寝込んだからだ。でも翌日には熱も下がり、回復したからなんの熱だったのかよくわからないような気もする。まあとにかくこの連休は、お酒も飲まずにゆっくりしようと思い、今日は映画を下の息子と見に行った。
 「nine」という映画がダンスミュージカル仕立てのものだということから、気晴らしにはいいだろうと思ったのだ。だいたい「シカゴ」のR・マーシャルの作品ということさえも知らずに入館したのだ。ところがしばらく見ていると、ああ、これはフェリーニの「81/2」を下敷きにしたものなんだということが分かってくる。1960年代のイタリアのローマが舞台だ。
 いやあ驚いたロブ・マーシャルという監督の才能の素晴らしさに感動した。もともと僕はフェリーニの大ファンだっただけに、下手な真似をされたらしらけるどころか腹立たしくなるだろうが、ミュージカルダンスの迫力を十分堪能させてくれたのだった。
 81/2の有名なシーンである娼婦サラギーナを演じたフォギーと大勢の女たちの踊りは圧巻だった。観ていてこんなにゾクゾクしたことは本当に久々った。
 後で調べたがこの映画はフェリーニにぞっこんだったモーリー・イェストンが彼からお墨付きをもらいブロードウエイでミュージカル作品としたものをロブ・マーシャルが映画化したのだという。
 とにかく豪華な女優たちの顔ぶれには圧倒される。ジュディー・デンチという老年の女優がいいのだ。それと何といってもソフィア・ローレンの存在が圧巻だった。そうそうかつてマストロヤンニが演じた映画監督はダニエル・デイ・ルイスだった。
 とにかく僕は久しぶりに映画を観て幸せな気分になったのだった。ちなみに中学生の息子も面白かったという。
by jinsei-detox | 2010-03-21 23:50