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心身に溜まった世の中の嫌な毒をデトックスしましょう。


by jinsei-detox

山下先生の講演で、大切なことを思い出した

ユーチューブでの講演記録を見た。副島隆彦氏の学問道場に載せてあったリンクで、長崎大学教授の山下俊一先生の福島県二本松市でのものである。
 氏は二本松市民の今の現状は健康に問題ないから安心して、日常生活を送るようにアドバイスしているのだが、聞き手は現在の状況を危機的なものとして受け止めており、山下先生のアドバイスに納得しない様子がうかがえた。
 僕は山下先生の発言の中で、長崎出身の氏は被爆2世であり、母親は当然、被爆した長崎の街で自分たちを育ててきたし、汚染された水道水を飲みながら生きてきたのだと語っておられるのを訊くにおよんで、深い同感を覚えた。広島の人たちも自分たちと同様に生きてきたのではないでしょうかとも。
 確かに被爆した人たちは今のように科学的認識や視点もなく、闇雲に生きてきたと言って云い。それを考えて見る必要がある。会場の中のひとりが「では先生のお孫さんを連れて、この地で生きろと言ったらどうするか」という質問に、氏は「それであなたが安心するならそうしましょう」と冷静に応えておられた。
 この答え方に嘘の片鱗も見当たらなかった。放射能恐怖症ともいうべき、市民派あるいは革新派の輩がやたらと人々を不安がらせる風潮がある。会場にも袈裟を着た若い住職がマスクを掛けたまま、山下氏の発言に対して激しくかみついていた。
 人々の生死を深く洞察し、このようなときに、人々に安心した生き方を説かなければならない宗教家が、生に固執したまさに我執ともいう姿をああも露骨に見せつけられると、その男の属する宗派のインチキさがしれるというものだと思った。(たぶん幼稚園を経営しているような真宗系なのでないだろうか)
 とにかく僕は山下先生の講演を聞くに及んで腹が据わったのである。そう日本人はその国破れた悲惨な国土から立ち上がった民族なのである。現の政府や政治家の無能を頼むことなく、腹を据えて、復興に掛けていかなければならないのだ。 
 氏の講演を聴いて、忘れていた日本人の姿を思い出したのだった。

山下俊一氏講演(5月3日・二本松市)【前半/講演】
http://www.youtube.com/watch?v=7364GahFWKI&feature=related
山下俊一氏講演(5月3日・二本松市)【後半/質疑】
http://www.youtube.com/watch?v=ZlypvPRl6AY





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by jinsei-detox | 2011-05-23 17:09