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心身に溜まった世の中の嫌な毒をデトックスしましょう。


by jinsei-detox

色彩をもたない多崎つくると彼の巡礼の年 なんだけど…

 昨日村上春樹の小説について少し感想をもらしたのだけど、その小説に少し気になっていたところがあったので
追記しておきます。つくる君は36歳の独身男なのだけど、スマートフォンはあまり使わないというところが気にかかってしまったのです。というのも僕の身の回りの若い連中はいつでもなにかを調べたりするときはスマートフォンだからです。つくる君がフィンランドに行ったときもふつうだったら、グーグルで地図なんかを検索するだろけど、彼は紙の地図を見たりしてクルマを移動しているのです。僕の世代(村上も入る)だったらアナログのほうが近いけど、それでもグーグルは見ます。そんな感覚があれって思うのです。つまりあの世代のリアリティに少し欠けている様な気がするのですが…
 それとつくる君の回復のもととなった恋人沙羅という年上の女性のことがよくわからない。彼女には50男の恋人がいるのだろうかという疑問がなっとくいくかたちで主人公の回復になったのかが僕の頭ではよくわからないのです。つまり沙羅という女性にもしつくる君が見たあの男性がほんとうに沙羅の恋人だとしたらそれでもつくる君は彼女と一緒になりたいと思うのだろうか。そんな疑問を残して小説は終わるのだが、この結末の続きがあるようなきがしてならない。また続巻が出るのだろうか?
 僕が年を取ってきて読解力がなくなってきたのだろうか?読み落としたところがあるのだろうか?
by jinsei-detox | 2013-04-17 19:28 | 文化