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心身に溜まった世の中の嫌な毒をデトックスしましょう。


by jinsei-detox

老人は12時間眠るのだった

 睡眠のこと。
 僕は最近、早朝トイレに行きたくなって、目が覚めるのが5時から6時くらい。もう少し眠りたいなと思っても、なかなかすぐには眠れないので、そのまま起きてしまうことが多い。まあ、歳を取ると、朝は早起きになるというから、仕方ないかと諦めていた。子どもがほっとけばいつまでも眠ているというのは、エネルギーがあるからなのだ。子どもの頃のようにお昼くらいまでもう一度眠っていたいなあなどと思うことしばしばだった。
 ところが先日、認識を新たにすることがあった。
 関係する会社主催のゴルフコンペが2日間に亘ってあったのだが、その時、同室になった75才の老人が1日目の夜ホテルに帰ってくると、夕方の6時半にはベッドに入り、なんと翌朝の5時半まで、1回トイレにいったきりで、ずっと眠っていたのだ。なんと12時間眠っていたことになる。
 僕は前日、夜中の2時に就眠し、5時半に目が覚め、その日は眠かったが、その老人と一緒に就眠するときっと夜中に目が覚めて困ることになるだろうと思い、(ひとりだったら本を読んだり、音楽を聴いたり出来るが)12時頃までサイドテーブルの灯りをたよりに本を読んでいたが、老人の歯ぎしり攻撃になかなか眠れず、気がついたときには老人が窓のカーテンをざあっと開ける音で目が覚めてしまったのだった。時刻は5時半だった。(僕は6時10分にモーニングコールをかけていたのだった)
 僕がその老人に「よく眠れますねえ」と羨ましい気持ちを込めて言うと、彼は私がこの年で頑張れているのはよく寝るからだというの。僕が歳を取るとみんな睡眠時間が短くなるんじゃないですかというと、それは脳がトラブルを起こしていることと体が冷えているからだと指摘された。老人は鞄の中から幾種類ものサプリメントをたくさん取り出し海洋深層水と一緒に口に放り込むのだった。
「君はまだ若いのに、いまから老人みたいな口をきいていると脳が本当に自分は老人だと思いこんでしまうよ」と説教されてしまった。
 その日のゴルフコンペはなんだか寝不足のせいか疲れてしまったが、その老人は艶のよい肌をしてコンペが終わるとクルマで福井まで帰って行った。
 どうやら僕の脳をもう10代若くしなければならないらしい。平気で8時間はぐっすり眠る脳に、戻さなければ…
by jinsei-detox | 2007-08-05 12:53