心身に溜まった世の中の嫌な毒をデトックスしましょう。


by jinsei-detox

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 久しぶりにイタリア映画を観た。「マリア・カラスの最後の恋」。
ご存じオペラ界伝説の歌姫マリア・カラス(ルイーザ・ラニエリ)とギリシャの海運王といわれたアリストテレス・オナシス(ジュラール・ダルモン)の恋愛映画である。マリア・カラスもオナシスも結婚していたので、俗にいえば、w不倫の物語だ。でも考えてみればヨーロッパの上流階級は恋愛といえば不倫と言い換えてもいいくらいだから、わざわざ不倫ということもないのかもしれない。
 男と女が恋愛に入る瞬間というものがあるのだろうが、この瞬間を映画は実にうまく描いている。所詮どんな男も女も、それぞれの背景に恋に落ちてもいいような環境があるというふうに。  マリアにとっては彼女のマネージメントに徹している夫との関係、オナシスにとっては出世のために結婚した妻との関係。お互いがギクシャクしていた共通項はあるものの、やはり、この恋愛はオナシスの野心と強引さがなしえた恋愛のようだった。
 オナシスはマリア夫妻を自分が所有する豪華客船で英国の元チャーチル首相夫妻などが同乗するクルージングに誘い、そこで口説き落とすのであるから、われら庶民ができない大胆さが不倫という陰湿なイメージを吹っ飛ばすような華やかさがある。それでも男が女を口説くその姿はどこにでもあるような卑小なプロセスだということがわかる。オナシスの卑しさと少年ぽさ(ともに子どもの頃は貧しい家庭だった)がマリアのこころを揺すぶったと監督ジョルジュ・カピターニは描いている   
 が、マリアとて世界のトップ級の政治家や実業家などの男たちと夫と比較して惹かれて行くのはやはり彼女の野心からでもあるのだろう。
  そしてこの監督はマリアの夫の寂しそうな姿を我々に刻みつけておきながら、話を収斂されるためか夫のことはさらりと流しておく。この辺りが物語の陰翳となりハッピーな恋愛映画ではないことを私たちは痛みを覚えながらもこの愛の行方がどうなるのかという興味に引き込まれる。
  マリアはオナシスの子を宿し、彼との結婚を望む。歌を捨て、男との愛を成就したいと願うわけだ。しかし彼女は帝王切開の末子どもを死なしてしまう。(実際はオナシスが堕胎させたという)オナシスは自分の野心を実現するためにジャクリーヌ・ケネディの姪と(現実はジャクリーヌ夫人)と結婚をする。苦悩と言うより狂乱に近いマリアの絶望が描かれ、オナシスもこの結婚に後悔し、マリアに縒りを戻したいと病の体を引き摺りながら訴えるのだが、この恋にはもう戻るすべがないと私たちも知るのである。
  それにしても人は名声と富はかちとることができても愛は生半なことでは手に入れることができないと言うことか…欲を言うとこの映画、もう少しオペラを聴きたかったが、イタリア人にしてみれば、聞き飽きている歌を映画にまた芸もなく使うことの方がおかしいと思うのかも知れない。
そうそう、この歌を実際に吹き込んでいるのはカラスの歌ではなく、アンナリーザ・ラスパリョージという歌手だそうである。カラスに匹敵するほどの声でした。
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by jinsei-detox | 2008-01-28 19:00

お客さんはすごいものだ

  お正月もそろそろお終い。二日に田舎から帰ってきたのだが、裏日本は毎日ドンヨリとした雲が広がっているというのに、表日本はお日様が出て小春日和が続いている。こうも気候が違うと人間のキャラクターに本当に影響しない方がおかしい。(今は裏日本なんて差別用語なのかいわないけど)
  さて、このお正月は正式な意味で喪があけていないので、参拝は遠慮しようと思っていたが、三日目の夕方、下の息子が露天の屋台を観たいというので、(イカ焼きとかたこ焼きを食べるのが目的であろう)二人の息子と一緒に武蔵一宮の氷川神社に出かけた。案の定、二人は食い物屋を物色。僕はワンカップの酒を買って、参拝客を眺めながらしゃがみながらカップを傾けた。
「そんな格好をしていると、ほんとうに路上の労務者だね」と息子たち。
  ふふふ、実をいうと僕もそう感じていていたのである。それにしてもこの安酒がうまいのだ。
  屋台はおおよそ、総計するとおおよそ一.五キロは優に続いているのだけど、お店は夕方のせいかそんなにどこもすいている。でも不思議なものだ。そんな状態の中でも二十人の列を作って並んでいるお店もある。おなじ広島風お好み焼き屋なのに並んでいる店とそうでない店がある。ここが商売の妙味なのだと感じ入ったのだった。おなじ五百円だすなら美味しい店で買おうというのは解るが、こういう露天で、情報がどう広まるのか?口コミには違いないがほんとうにお  客というのはすごいものだと実感した。勉強。勉強。
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by jinsei-detox | 2008-01-06 12:00