心身に溜まった世の中の嫌な毒をデトックスしましょう。


by jinsei-detox

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キャバ嬢のこと

 つい先日、あるキャバ嬢とランチをした。仕事の関係上、彼女からキャバクラやキャバ嬢の情報を仕入れたかったからで、彼女をものにしたかったからではない。こんなことをいい訳がましく書いてるとかえって僕の下こころが見えるようでもあるな。僕は元々キャバ嬢に興味を持っていなかった。所詮彼女らにとっては僕らはただのお客さんであり、お札を運ぶ人なのだ。そんな彼女らを口説いてものにしようなどというおこがましさは持ち合わせていないのだった。(まだしつこくいいわけしているみたいだな)
 僕がキャバクラに行ったのは接待を受けて何度かという程度である。ランチをしたのはそのときの彼女で、ずっと彼女から営業メールが時々舞い込んできていたのだが、もちろん返事など出すわけもなかった。でも僕は感心していたのである。たとえ一斉メールであろうとも、自分の日常のちょっとした出来事をまるで恋人のように報告してくるからである。(たしかにそういうメールがいつも届いてくると、彼女と親しい感覚にあるような錯覚をしてくるのだった。)そんなとき、どうしてもお客さんの雁首が必要になったとき、彼女から僕の名前をちゃんと記してあるメールでいついつ、こういうイベントがあるからなんとか助けてほしいと本音メールが届くのである。おっとその手には乗らないよ。僕は無視し続けるが、彼女は別にいつもと同様にまた営業用恋人メールを届けるのである。こんなことが1年近くも続くとついつい、いつかお店に行ってやるかと思うのだからたいしたものである。たいしたものというのはもちろんキャバ嬢のことである。
 ところで最近の産経新聞にこんな記事が載っていた。キャバクラ嬢が15才から22才の女性の間で「なりたい職業、してみたい仕事」でなんと9位だというのだ。公務員や看護師をはるかにしのぎ、高校生の20%、大学生21%、正社員33%がオミズ志望という。
 かつての「身を落とした夜の商売」という面影はまったく払拭されているのはどういうことなんだろうか?エロスそのものに陰翳がなくなり、不倫も売春も日常の顔として堂々とまかり通っている現代の感覚そのものを象徴しているみたいに思えてくる。僕の知り合いのお嬢さんが聖心女子大にかよっているけど、その子も新宿のキャバクラでアルバイトをしているということだった。彼女は英語が使えるからお店で重宝されているという。まあ、僕には娘がいないから呑気に「今度そのお店にいってみようかな」などと冗談を言ってるが、そんな娘たちがいずれ僕の息子の彼女になるのだと思うとぞっとしちゃうね。こんな女性が増えてきている国ってあるのかな?ほんとどうなるんだろうね。日本という国は。
 今日電車に乗っていたら、目の前に3人の女性が立っていた。近頃フリルが流行しているらしく3人ともスカートはフリルのついた可愛い?服だった。でも顔やヘアのメイクがまさに夜のキャバ嬢なのである。もう僕は充分電車の中でキャバクラに行った気がしたのである。
 こんなことを書いていると、例の彼女から今度の金曜日が誕生日なのだそうだ。来てほしいとの催促メール。どうしよかな?彼女に仕事のことでこれからも世話にならないといけないし…
彼女のファンが何十人もかけつけるんだろうな。おかしいね。

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                     僕の知らないキャバ嬢
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by jinsei-detox | 2008-05-22 13:20

親父の畑

 故郷の山々は美しい緑で覆われていた。
 5月の連休にはよく一人で山に出かけ、山菜などを採りに出かけたものだった。その時期は少し過ぎていたので、山菜採りは諦めて、親父が趣味で耕していた山の畑に出かけてみた。親父が耕していた畑の周りに野生の浅葱が群生していたからだ。もちろんこの浅葱をお酒のつまみにしたり、お蕎麦の薬味にすると最高なのだ。
 畑は丘陵と言っていいくらいの高さにあり、そこから越後連山が眺められる。眼下には田んぼが広がり、近くの山の裾野は栖吉という村がある。古城跡などがある古い由緒のある村である。
親父はこの景色を眺めながら晩年は畑仕事をしていた。
 畑は草ぼうぼうで、畑の面影などまったくない。親父が建てた掘っ立て小屋の残りの材木が草の陰になっていた。使っていたポリのバケツなどがかすかにここに畑があった様子などをうかがわせる。
 親父は毎日のようにこの畑に来ては夕方遅くまで仕事をしていたという。心筋梗塞になってカテーテルを体に入れても動いていた。オフクロが病気の体なんだから休まなくては駄目だと口が酸っぱくなるくらいに注意しても聞き入れようとはしなかった。サツマイモ、ジャガイモ、枝豆、キュウリ、ナス、タマネギなど1年中なにかを作っていた。僕の家にもサツマイモやジャガイモがどっさり送られてきたものだ。
 オフクロが言っていたけど、買った方が安くつくのにどうして、ああ動くんだろうね。最後はあきらめの口調だった。ほんとうに可愛い農園なんてものじゃない規模の畑だったのだ。農園作業は優雅に見えるけど、ある程度の広さを維持しようとすると結構辛いものがあったに違いない。それなのになぜ、憑かれるように畑作業をしていたのか…
 僕もたまには農作業に憧れないことはないけど、まだまだ野菜相手ではなく、やらなくてはならないものがあるようだから、そう簡単には土いじりはできないだろう。
 戦争があって、帰国して、鉄道に復帰して、結婚して、家族ができ、酒と女に少しだらしがなく(我が身と同様)それでも戦後を精一杯生きてきた父。
 誰でもそうだけど、親父は死ぬ間際まで家に帰りたいと嘆いていた。自分で建てた家に帰りたいたいと。畑仕事も続けたかったにちがいない。
 いま思えば、あの入院治療はなかったなと歯ぎしりしたくなるような怒りがこみ上げてくるが、それも仕方ない。
 僕は群生する浅葱を引っこ抜く作業に没頭しながら親父のことをしのんで涙ぐんでいた。





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                       草ぼうぼうになった畑
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by jinsei-detox | 2008-05-21 21:20

アカンベエ

 今朝方のことです。子どもたちも学校に行ったあと、我が愛犬インディー君が脱走しました。隣の人が教えてくれたのです。(隣家もあずきというヘンナ名前の犬を飼っています。)もうこれで何回目だろうか!腹立たしい気持ちを抑え、隣の奥さんにお礼を言い、お菓子の袋をもって二日酔いの体に鞭を打ちながら探しに出かけたのです。奴は度胸がないのでそう遠くはいっていないはず。名前を呼びながら愛犬の姿を追い求めます。「糞やろう!この忙しいのに!」心の中で怒鳴りながら、優しい声でインディーと見えぬ姿を求めながらそう呼びかけます。これまでにも奴は何度も脱走を図り、息子たちを動員して探したものです。捕まえるまでにだいたい1時間くらいはかかりました。(見つかるのは早いのですが、それからが時間がかかるのです)
 この日も姿を見つけるにはそんなに時間がかかりませんでした。裏の緑地帯といわれる空き地におりました。奴は僕の姿を見ると何とも言えない目つきをして、「おう、追ってきたのか」というような顔をします。「インディ飯食べてないんだろう、おまえ。これ食べないか?」あえて怒った声は出しません。奴がへえという顔をして寄ってきます。「ほら食べろよ」お菓子の袋からせんべいを出してこれ以上ありえないようなお愛想声をかけます。でもあの野郎、「その手には食いません。あかんべえ」とでもいうように僕の顔をじろっと見ながら駆けていったのである。
「あ、そう。それならそれでいいんだよ。保健所に捕まって、人生にサヨナラしたら」僕は負け惜しみでそう投げかけます。「ご勝手にしてくれよ。ホントにホントだよ。もう帰ってこなくていいんだからね」
 僕は本心そう思ったのです。奴は人の話を無視しどこかに行ってしまいました。
 一番心配なのは畑を駆け回るときに荒らしてしまうことです。家の前は農園にもなっていてなにかを植えたばかりのようです。
 僕が会社に行く支度をしていると、隣の家の犬がキャンキャンと吠えだしました。
「あずきが鳴いてるから近くまで来たのかも知れないよ」妻がそういいました。
「おまえが見に行ってくればいいじゃないか」とは言い返しませんでした。夫婦げんかは犬も食わないといいますから、僕はすっかり諦めた心境で隣のあずきを見に行くと、やはり奴が来ています。
 僕は犬の飯をもって釣ろう思ったのですが、あいつは気配を感じてまた逃げようとしました。
そのとき、隣の家のドアからおじさんが出てきたのでした。インディーは尾っぽを振りおじさんに駆け寄ったのです。奴はおじさんが大好きだったのです。で今回の奴の脱走物語はジエンド。
 ほんとうになんとももって締まらない話でありました。でも考えてみれば散歩も誤魔化し程度で済まされ、自由も与えられず、日がな繋がれ放しの身であれば、脱走の時間は天にも昇るほど楽しいものに違いない。我家族は反省をしなければならない。ほんとうは外国映画に見られるような犬も鎖を付けずに自由に駆け回るような田舎ぐらしがしたいよな。なっインディ君。
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by jinsei-detox | 2008-05-08 19:35

パパ野球に連れてって

 5月の空は爽やかですね。緑も美しくほんとうにいい季節です。この連休は実にのんびりしました。
 久しぶりに下の息子と神宮にナイターを観に行きました。ジャイアンツ対スワローズ。
むかし、三〇年にもなるでしょうか、よくナイターを観たものです。スワローズは広岡さんが監督で、まだ若松などが活躍していた頃です。そうそう大杉などもいました。大リーガーからはホーナーなどというすごいスラッガーがいてホームランをガンガン打ってました。エースピッチャーは松岡弘、いまコーチにいる伊藤、荒木も新人でした。
 あの頃、僕は演劇をやっていて、貧乏どん底生活。仕事もうまく行かず、とりあえずなにも考えずに夢中にさせてくれたのがスワーローズでした。スワローズが優勝したら僕の人生もきっと何かいいことが起きるにちがいないと思ったのかも知れない。それほど一生懸命応援をしたっけ。
 でもワローズは優勝したけど僕の人生はあまり変わらなかったというのが辛い認識だった。
 さて神宮球場の造りは昔と若干変わったものの、そう大きな違いはなかったのでしたが、ファンらの雰囲気がまったくちがっていたようです。もちろん選手たちの姿がどことなくタレント風なかんじがしました。そうそう、大リーガー仕込みなのかどうかわからないのですが、英語とヘンな日本語のアクセントでゲームを盛り上げようと球場付きのアナウンサーがチェンジの時間をうまくつかって喋ります。やはり野球もショーの影響があるんでしょうね。でもそんな雰囲気も結構楽しめたものでした。
 息子ははじめてのナイター観戦で興奮していたみたい。彼は野球ゲームでしかスワローズの選手を知らなかったみたいだったが、本物を観てすっかりファンになったようでした。でもゲームは7-2で負け。僕はすっかりビールを飲み過ぎてしまいました。
 野球かあ、サッカーも面白いけど、やっぱり野球かな。ウィと。
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by jinsei-detox | 2008-05-07 15:49