心身に溜まった世の中の嫌な毒をデトックスしましょう。


by jinsei-detox

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薔薇の精と谷桃子先生

 朝の通勤時や、帰宅時などにいろいろ書きたいことが浮かんでいるんだけど、ついというか、時間を作れないでそのままになってきてしまった。このコラムのことです。
 今日はとても素敵な人と会ってきました。谷桃子バレエ団の谷桃子さんである。バレエの本の監修をお願いに伺ったのです。彼女は日本のバレエの草分け的存在であり、戦後一世を風靡した女性でした。といっても芸能人的なアクの強さはなく、どこまでもダンスに憧れる当時のモダンなお嬢さんがいつの間にか時代に担ぎ出されてしまったようなスターだった。僕はそのことを小林進という人の伝記的小説で知り、バレエの戦後史を知ることができた。そんな背景がわかったこともあり、谷桃子さんにお会いしたのだが、ほんとうに品のよい、優しそうなおばあさんでした。もうお歳は90を超えてらっしゃる。腰と足が不自由なんですと言われたが、芸事に向き合っていることで、年寄りめいたものはみじんも感じさせなかったのでした。
 僕は彼女を目の前にして、「薔薇の精」というバレエ作品を連想していた。若い女性が居眠りをしている場に薔薇の精が窓から現れて踊るという内容のものなのだが、その女性がいつしか歳を取り薔薇の精もいまだに踊り続けていると言ったイメージ。その若い女性と老婆が谷桃子先生なのだ。これは舞台になるななどとひとりで空想していたのでした。帰り道そのイメージがどんどん増殖していって、僕は台本を完成させたような気になっていた。
 
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by jinsei-detox | 2009-02-20 20:55