心身に溜まった世の中の嫌な毒をデトックスしましょう。


by jinsei-detox

<   2013年 04月 ( 2 )   > この月の画像一覧

 昨日村上春樹の小説について少し感想をもらしたのだけど、その小説に少し気になっていたところがあったので
追記しておきます。つくる君は36歳の独身男なのだけど、スマートフォンはあまり使わないというところが気にかかってしまったのです。というのも僕の身の回りの若い連中はいつでもなにかを調べたりするときはスマートフォンだからです。つくる君がフィンランドに行ったときもふつうだったら、グーグルで地図なんかを検索するだろけど、彼は紙の地図を見たりしてクルマを移動しているのです。僕の世代(村上も入る)だったらアナログのほうが近いけど、それでもグーグルは見ます。そんな感覚があれって思うのです。つまりあの世代のリアリティに少し欠けている様な気がするのですが…
 それとつくる君の回復のもととなった恋人沙羅という年上の女性のことがよくわからない。彼女には50男の恋人がいるのだろうかという疑問がなっとくいくかたちで主人公の回復になったのかが僕の頭ではよくわからないのです。つまり沙羅という女性にもしつくる君が見たあの男性がほんとうに沙羅の恋人だとしたらそれでもつくる君は彼女と一緒になりたいと思うのだろうか。そんな疑問を残して小説は終わるのだが、この結末の続きがあるようなきがしてならない。また続巻が出るのだろうか?
 僕が年を取ってきて読解力がなくなってきたのだろうか?読み落としたところがあるのだろうか?
[PR]
by jinsei-detox | 2013-04-17 19:28 | 文化

なんで僕がこの本を?

 僕としては珍しいのだが、なんと発売間もない村上春樹「色彩をもたない多崎つくると彼の巡礼の年」という小説を購入し、すぐさま読んでしまったのでした。というのも新幹線で出張なのに読む本を持たなかったので、どうせならと思い東京駅で買ったのでした。小説を読むのは久しぶりのことです。
 なんて言えばいいのでしょうか…たしかに一気に読ませてくれました。昔から彼の著書はだいたい読んでいるので馴染みの感覚で読めるのですが、この小説の主人公は団塊の世代の子どもの話で36歳になっている。つまり団塊ジュニアの喪失感を描いているのです。でも村上春樹の描く団塊ジュニアはまるでいつもの村上春樹の主人公たちのようで僕には発見がありませんでした。現代の人間を描く意味で彼の視線はすでに老朽化しているように思えました。ただ物語の設定は名古屋が中心で主人公は名古屋から放り出された人間になっているのが村上春樹流の確かな場所を設定していると思わせるところです。
 僕にはよく分からなかったところがリストの「巡礼の年」という曲がこの小説のキーワードになっているのですがその曲のイメージと作るという青年のもーチーフの重なり合いがピンと来ないのでした。
 それにしても初版が50万部といいますからちょっと考えられない数字です。この本はそんなに受け入れられる本なのだろうかと考えてしまいます。内容と言うよりまるでユニクロやi-padを売り出すときのような商戦模様と言えばいいのだろうか。
 確かにこの物語はうまいけど、あきらかに彼自身の二番煎じであり、深みに欠けている様に思えるのです。それなのにとにかく売って売って売りまくれという版元と書店の動向がなんだかいやだなあと感じるのでした。
[PR]
by jinsei-detox | 2013-04-16 20:49 | 文化