心身に溜まった世の中の嫌な毒をデトックスしましょう。


by jinsei-detox

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 ロシア旅行の行き帰りで百田尚樹の「海賊と呼ばれた男」という小説を読んだ。出光佐三の伝記的小説だ。
この小説は大ベストセラーとして現在も売れているという。フィクションの奇想天外の面白さがあるわけでもなし
村上春樹的現代小説の匂いがあるわけでもない。言ってみれば一人の男の頑固なまでに骨の通った生き方を描いた垢抜けない作品なのだ。それが現代人の心に響いたのだ。
著者が作品を書く動機を語っている。


【著者コメント】
二年前のある日、テレビ関係の友人と雑談している時、「日章丸事件って知ってる?」と訊かれました。知らないと答える私に、彼女が概要を説明してくれたのですが、それは俄かには信じられない事件でした。いまだ戦争の痛手から立ち直れないでいた昭和28年、「七人の魔女」と呼ばれる強大な力を持つ国際石油メジャーと大英帝国を敵に回して、堂々と渡り合い、世界をあっと言わせた「日章丸」というタンカーがあったというのです。
興味を抱いた私は早速調べてみましたが、事件の全貌を知るにつれ、驚愕すると同時に震えが止まらなくなりました。そこには現代の日本人が忘れかけている「勇気」「誇り」「闘志」そして「義」の心を持った男たちの姿があったからです。しかしそれ以上に私を驚かせたことがありました。それは、そんな男たちを率いた一人の気骨ある経営者の人生です。その九十五年の生涯はまさしく凄絶としか言いようのないものでした。
――なんという凄い男がいたんや!
私は「この男を書きたい!」と心から思いました。いや――書かねばならない!この素晴らしい男を一人でも多くの日本人に知ってもらいたい!それが作家としての使命だ。
気が付けば、取り憑かれたようにワープロに向かっていました。小説家になって六年、執筆しながらこれほどの充実感を覚えたことはありません。
この作品は「小説」という形を取っていますが、登場人物はすべて実在しました。そしてここに描かれた出来事は本当にあったことです。この奇跡のような英雄たちの物語が、一人でも多くの日本人に届くことを心から願っています。

いや僕も驚いた。敗戦後はみんな米国にキン00を抜かれた男たちが民主主義というパンツをはいて生きてきたんだろうと思っていた。しかしこの本を読んでこういう人がいたことに改めて尊敬の念を感じたのだ。「思い込んだら命がけ」という言葉があるがまさしく出光佐三はそのように生きた人だったことを知った。この男の生き方に僕ら日本人は驚くと同時に、嬉しさが込み上げてきたのだ。
 この本のヒットの土壌は己のためにではなく、共同体のため、日本のためと本気で信じられる男への共感にちがいない。
 それにしても出光興産の店主(社長とは呼ばない)出光佐三をこういう人だったのか今頃知る僕の知識も
恥ずかしいものだ。本当にしらないことが一杯である。






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by jinsei-detox | 2014-01-27 19:43 | 文化
 昨年の暮れ近くに自宅のpcを替えたのに立ち上げるとエラーが出てくる。新品のしょうひんなのに。
dellに電話してようやく来週エンジニアがパーツを持ってくることになった。とんでもない時間の無駄が生じた不満をどう解消したらいいのか考えるだけで腹が立ってきた。トラブルはまだ続く。グーグルなどのサイトに接続しようとするとサイトのセキュリティ証明書に問題があると表示されてグーグルが開かなくなったのだ。
いったいどうしてなのかとまたもやDellのサポータに連絡して聞くが、長い時間をかけていろいろやったのだがまったくわからない。仕方がない自分で調べてああでもないこうでもないと試行錯誤の連続。
ほんとうにストレスが高まるばかりだ。それでもようやく夕食の少し前に、偶然おこなった処理が功を制したのかなんと問題が解決したのだった!
 おお!まるで奇跡が起きたような喜びが込み上げてきたのだった。
 実を言うとこのブログも開いて書くことができなかったのだ。ほんとうに腹がたってだれにこの怒りをぶつけてよいかわからなかったのだ。

 それにしてもpcの不得手な世代にとって、ほんとうにpcの扱い方がよくわかっていないのだ。
 ますますこんな不都合なことばかりが起きてくるんだろうな。
 
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by jinsei-detox | 2014-01-26 21:36 | 日常
昨日の続きです。
サンクトペテルブルグにあるミハイロフスキー劇場は1833年の創立で、ソ連時代、レニングラード国立劇場あるいはマールイ劇場といっていました。バレエとオペラ専用の劇場です。
ペテルブルグにはもうひとつ有名な劇場でマリンスキー劇場というのがあって、こちらの方が大きく現在は第2シアターという近代的な劇場を作っています。
それこそマリンスキー劇場はロシアでは名門で有名なダンサーも大勢でています。最近日本人の女の子で石井久美子?という子が昨年、コールドで入って騒がれました。けだしマリンスキーは観光客が大勢いくところで、劇場も第2シアターを作ったのはもっぱら収入源の拡大を考えたからのようです。一緒にいったバレエ評論家はマリンスキーのレベルがあまりにもひどくなったと嘆いていました。
それにくらべるとミハイロフスキー劇場はナチョ・ドアトという振付家を招いたり、ワシリーエフやサラファーノフなど
やたら超大物を入団させていまや全世界の注目を浴びているようにワッショイワッショイと言う状態みたいです。
たしかにミハイロフスキー劇場はマリンスキーに比べると小さいですが、地元のバレエ好きがいく小屋のようで
ぐっと落ち着きがあるみたいでした。
僕が観た演目の「くるみ割り人形」はちょっとおしゃれをした子どもたちが親に連れられて観にくるワクワクする夜のようです。
バレエのチケットも最初のプレミアでなければ3000円ほどのお金で、いい席で観られるようです。
ボリショイバレエのチケットが16万もするのはクレイジーとしかいいようがないようです。
それにしてもバレエというのはほんとうに淡い幻影を誘う夢の時間というしかないのです。



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by jinsei-detox | 2014-01-15 20:51 | 文化
昨日ロシアのサンクト・ペテルブルグから帰国したのでした。
極寒のロシアを体験することを期待していたのでしたが、なんと今年は異常気象らしく
8日に着いた日は0度くらいで暖かい夜でした。
それでもなんとかマイナス6度くらいにはなりましたが、ほんのさわりを感じただけの
がっくりのロシアでした。(今日はマイナス10度だとか)
さてペテルブルグはこれから出版する「白鳥の湖・秘話」の取材と舞台(「くるみ割り人形」ナチョ・ドァウト)を
観るためでした。
ロマノフ王朝最後のニコラス2世の愛人のバレエリーナであったクシシェンスカヤの邸宅を訪れたのですが、
そこはなんとロシアの政治資料館にもなっていたのです。なぜならクシシェンスカヤの邸宅は革命軍の
拠点として占拠されレーニンがバルコニーから最初に演説したところとなっているからでした。
クシシェンスカヤの本は日本でも最近出版されましたが、振り付け家プティパを悩ませた戦略家である
彼女とイタリアから招聘されたレニャーニというダンサーとの確執の闘いが「白鳥の湖」にはあったのです。
僕らはチャイコフスキーの「白鳥の湖」がすんなりと出来上がっているのを当たり前に鑑賞していますが
それはそれはいろいろなドラマが渦巻いていたのでした。

ロシアバレエはプティパという振り付け家とチャイコフスキーという音楽家がいたことによって
あのすごいバレエが作られてきたわけですが、「くるみ割り人形」も古典として12月になると
世界の都市で上演されている作品ですが、この作品をナチョ・ドァウトがミハイロフスキー劇場に
新作として発表したのです。ナチョはこの劇場にチャイコフスキーの作品を「眠りの森の美女」も
振り付けています。コンテンポラリーの振付家として有名なナチョが古典をどう料理するのか
世界的にも注目されていたわけですが、僕は驚きました。

子どもたちから愛されていた、または家庭的なクリスマスに相応しいとされている「くるみ割り人形」
があんなにも悲しい物語であるとナチョは語ったのです。
くるみ割り人形は人間になりたかったのです。マーシャもそれなりに人形を可愛がっていたものの
一夜の戯れに過ぎなかったのでした。くるみ割り人形は油が切れたように動きができなくなりドロッセルマイヤーの
もとに返されてしまったのです。僕が観た夜は人形はマトビエンコでしたが、サラファノフの人形は動画でも
目にしていたのですがとても悲しい動きがあっていたものです。
それにしても少女の愛とは残酷なものだとさりげなくあの有名な「くるみ割り人形」に託して発表したのです。

無垢な愛ほど残酷なものはないか!
とんだ衝撃的な作品から今年は甘受したものです。









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by jinsei-detox | 2014-01-14 19:56 | 文化