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心身に溜まった世の中の嫌な毒をデトックスしましょう。


by jinsei-detox

危機状態は刻々と迫っているというのに

 誰しもが思っていることだろうが、被災地の復興は日本人ならやれると思っている。しかし、今回の災害には福島の原発事故が付随している。その原発の回復どころか、プルトニウムも発見され、放射能の被害がどのくらいなのかがまったくつかめない状態なのだ。そのような重苦しい心理状態が日本中を蔓延している。
  人々の心は暗い。それはやもうえないことだ。
 政府はようやくフランス政府へ技術者の派遣を要請したという。まったく手遅れだというのだ。どうしてこうも
ちぐはぐなことをずっとやっているのだろう。国民には「ただちに健康を害することのものではない」といいながら、30キロ圏内の住民はもどらないようにと警告している。
 東京も風の方向で放射能に汚染されているのが常識だろう。僕らのような年代のものはもう、あたふたすることもないと観念できるが、乳児や子どもたち、そして若い女性たちにはどれだけ被爆の害があるか分からない。
 それにしても、日本政府というのは国民を守るという根本的な思想がないらしい。まるで戦前の国家や軍隊のやりかたそっくりだ。日本の平和憲法を守れと左翼言辞を吐いてきた市民団体上がりの管の正体がこれであるから、おぞましいものである。
 原発の中で必死で任務にあたっている人は、乾パンとインスタント食品で毛布一枚で暮らしているという。
 東電の幹部連中や社員は外からああのこうのといっているのだからどうなっているのかと言いたい。
彼らの健康を守ってやろうという東電の幹部や政府の政治家がなぜ思わないのだろう!
 なんだが僕の言辞は夕刊現代みたいな口調になってきているようだ。原発の中で働いている人たちが可哀そうでならない。日本人は秩序正しく、文句もいわずじっと耐えているその美徳を外国から称賛されているらしい。むかしから東北の人々は忍従の精神を培ってきているし、人のいい人たちなのだ。それゆえに涙がでるくらいに悔しさでいっぱいだ。
 もう耐えるのはやめよう。このさい政府に断固抗議する必要がある。いったい福島はどうなるのだ。どう責任をとるのだ!と抗議すべきなのだ。しかし、この危機状態にデモを起こして日本の中を混乱させるのも危険だと抑制する意識もある。ダブルバインドである。
 拳の花が咲き、桃の花が咲き誇り、もう少しで桜が咲こうとしている。
 こんな春を迎えるなんてだれが一体想っただろうか。
 すべての仕組みとシステムを変えなければこの災害の意味はない。


 
by jinsei-detox | 2011-03-29 19:38